中学受験の模試、受けっぱなしにしてない?成績を伸ばす模試活用法
結論:模試は「受ける」より「復習」が10倍重要
中学受験の模試活用法で悩んでいるあなたへ。先に結論をお伝えすると、「模試を受けっぱなし」は時間とお金の無駄です。
模試の本当の価値は、「偏差値を知ること」ではありません。「自分の弱点を発見し、克服すること」です。偏差値に一喜一憂して終わっていませんか?それでは成績は伸びません。
この記事では、模試を成績アップに繋げる復習方法、結果の正しい見方、模試前後のメンタルケアまで、すべてお伝えします。
「偏差値が下がった…」そこで落ち込んで終わっていませんか?
日曜日の模試。子どもが疲れた顔で帰ってきて、「全然できなかった…」とつぶやく。
数日後、結果が返ってくる。偏差値を見て、「下がってる…」と落ち込む。志望校判定は「C判定」。「このままで大丈夫かな」と不安になる。
でも、結果を見た後、「次は頑張ろうね」で終わってしまう。間違えた問題の復習は、「時間がない」とスキップ。
塾の先生からは「模試の復習が大事です」と言われるけれど、どう復習すればいいのかわからない。そもそも、復習する時間もない。
そんな状態、本当によくわかります。 でも、これでは模試を受ける意味がありません。
この記事でわかること
- 模試を受ける本当の目的
- 偏差値の正しい見方
- 志望校判定の読み方
- 成績を伸ばす復習方法
- 模試前後の効果的な過ごし方
- 模試でよくある5つの失敗
模試を受ける本当の目的
目的①:弱点を発見する
模試の最大の目的は、これです。
「どの単元が苦手か」「どんなミスをしやすいか」「時間配分は適切か」
これらを知ることで、今後の勉強の方向性が見えてきます。
目的②:実力を客観的に測る
塾内の小テストでは測れない、「全国での自分の位置」を知ることができます。
ただし、これは「現時点での」位置。ここから伸びるか伸びないかは、あなた次第です。
目的③:本番の予行演習
入試本番と同じ環境で、時間を測って問題を解く。これは貴重な経験です。
「緊張して実力が出せなかった」というのも、重要な発見です。
【NGな目的】偏差値を上げること
「模試の偏差値を上げる」ことを目的にするのは、本末転倒です。
模試は、日々の勉強の成果を測る「道具」です。模試のために勉強するのではなく、実力をつけるために勉強するんです。
偏差値の正しい見方
偏差値は「相対評価」
偏差値50は、「平均点」という意味です。
つまり、周りの受験生と比べて、どの位置にいるかを示しています。
1回の偏差値に一喜一憂しない
模試の偏差値は、上がったり下がったりします。
体調、問題との相性、当日の運など、様々な要因で変動します。大切なのは「平均」と「推移」です。
見るべきポイント:
- 過去3〜5回の平均偏差値
- 右肩上がりか、右肩下がりか
- 科目別の偏差値バランス
偏差値より大切なのは「得点力」
同じ偏差値60でも、「算数が得意で80点」と「全科目バランス良く65点」では、戦略が異なります。
志望校の配点や出題傾向に合わせて、「どの科目を伸ばすべきか」を考えてください。
志望校判定の読み方
A判定:80%以上の合格可能性
かなり安全圏です。ただし、油断は禁物。本番で失敗すれば落ちます。
B判定:60〜80%の合格可能性
実力相応です。このまま頑張れば合格できます。
C判定:40〜60%の合格可能性
まだチャンス十分。弱点を克服すれば、B判定以上に上がります。
D判定:20〜40%の合格可能性
厳しいですが、まだ諦める必要はありません。残り数ヶ月で逆転も可能です。
E判定:20%以下の合格可能性
かなり厳しいです。志望校を見直すか、死に物狂いで頑張るか、判断が必要です。
【重要】小5の判定は参考程度
小5の段階での志望校判定は、あまり当てになりません。
小6になってから一気に伸びる子もたくさんいます。小5ではE判定でも、諦めないでください。
成績を伸ばす復習方法
復習は「模試を受けた当日」に始める
記憶が新鮮なうちに復習するのが最も効果的です。
当日の復習(30分):
- 間違えた問題に印をつける
- 「なぜ間違えたか」を簡単にメモ
翌日の復習(2時間):
- 間違えた問題を解き直す
- 解説を読んで理解する
- 類題を解いて定着させる
間違えた問題を3つに分類する
分類A:ケアレスミス
→ 見直しをすれば正解できた。次は注意する。
分類B:時間があれば解けた
→ 知識はあるが、スピードが足りない。計算練習や解法パターンの暗記が必要。
分類C:全くわからなかった
→ 知識不足。該当単元を基礎から復習する。
この分類によって、対策が変わります。
「できた問題」も見直す
実は、正解した問題の見直しも重要です。
「偶然正解しただけ」「勘で当たっただけ」という問題があるかもしれません。
正解した問題も、解説を読んで、「確実に理解しているか」を確認してください。
復習ノートを作る
模試で間違えた問題を、ノートにまとめてください。
記録する内容:
- 間違えた問題(コピーして貼る)
- 正しい解答
- なぜ間違えたか
- 次に注意すること
このノートを、入試直前に見返すと、自分の「やりがちなミス」がわかります。
模試前後の効果的な過ごし方
模試前日
やるべきこと:
- 早めに寝る(睡眠8時間確保)
- 翌日の持ち物を確認する
- 軽く復習する(新しいことはやらない)
やってはいけないこと:
- 夜遅くまで勉強する
- 新しい問題集に手を出す
- 「明日の模試、どうなるかな」と不安を煽る
模試当日の朝
やるべきこと:
- しっかり朝食を食べる
- リラックスする
- 「いつも通りやれば大丈夫」と声をかける
やってはいけないこと:
- 「絶対にいい点数取りなさい」とプレッシャーをかける
- ギリギリまで勉強させる
模試後
やるべきこと:
- 「お疲れさま」とねぎらう
- 本人が話したければ聞く、話したくなければ無理に聞かない
- 美味しいものを食べてリフレッシュ
やってはいけないこと:
- 「どうだった?できた?」としつこく聞く
- 「次はもっと頑張りなさい」と叱る
- すぐに復習を強制する
模試でよくある5つの失敗
失敗①:受けっぱなしで復習しない
これが最も多い失敗です。
模試は「受けること」が目的ではなく、「復習して弱点を克服すること」が目的です。
失敗②:偏差値だけ見て一喜一憂
偏差値が上がれば喜び、下がれば落ち込む。これの繰り返し。
大切なのは、「なぜ上がったか」「なぜ下がったか」を分析することです。
失敗③:模試を受けすぎる
毎週模試を受けていると、復習する時間がありません。
模試は月1〜2回で十分です。それより、日々の勉強と復習に時間を使ってください。
失敗④:親が結果を見て怒る
「こんな点数じゃダメでしょ!」と怒っても、子どもは萎縮するだけです。
結果を見て、「どうすれば次は良くなるか」を一緒に考えてください。
失敗⑤:本番と違う環境で受ける
自宅で模試を受ける場合、「わからない問題を調べながら解く」「休憩を挟む」などはNG。
必ず本番と同じ環境(時間を測る、静かな場所、辞書使わない)で受けてください。
模試の種類と使い分け
四谷大塚「合不合判定テスト」
特徴: 最も受験者数が多く、信頼性が高い
おすすめ度: ★★★★★
受験頻度: 小5は年3回、小6は年6回
首都圏模試センター「統一合判」
特徴: 中堅校〜上位校志望者向け
おすすめ度: ★★★★☆
受験頻度: 小6は月1回程度
SAPIXオープン
特徴: 最難関校志望者向け、問題が難しい
おすすめ度: ★★★☆☆(最難関校志望者のみ)
受験頻度: 小6は年4回程度
日能研「全国公開模試」
特徴: 日能研生向けだが、外部生も受験可
おすすめ度: ★★★☆☆
受験頻度: 月1回程度
どの模試を受ければいい?
小4〜小5前半
まだ模試を受ける必要はありません。
基礎固めに集中してください。
小5後半
年3回程度、「合不合判定テスト」を受けてください。
これで十分です。
小6
月1〜2回、定期的に模試を受けてください。
「合不合判定テスト」をメインに、余裕があれば他の模試も。
まとめ:模試は「復習」してこそ価値がある
中学受験の模試で大切なのは、「受けること」ではなく「復習すること」です。
- 模試の目的は「弱点発見」と「実力測定」
- 偏差値は1回の結果で一喜一憂しない
- 復習は模試当日から始める
- 間違えた問題を3つに分類して対策
- 模試は月1〜2回で十分
模試を正しく活用すれば、確実に成績は伸びます。
あなたのお子さんが、着実に力をつけていけますように。
【次のアクション】次の模試の日程を確認しよう
まずは、次に受ける模試の日程を確認してください。
そして、「模試後の復習時間」をスケジュールに入れてください。復習なしの模試は、意味がありません。


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